きっと、うまくいく 2009年インド映画 ★5
2009年の公開当時、インド映画歴代興行収入1位を記録した大ヒット映画です。
正式なタイトルは3idots。
子育て中のあなた、将来が不安なあなた、多くの人に見て欲しい
きっと、うまくいく ★5
2020年6月現在、Amazonプライム無料視聴可能です。
≪出演≫
■アーミル・カーン(ランチョー)
■R・マドハヴァン(ファルハーン・クレイシー)
■シャルマン・ジョシ(ラージュー・ラストーギー)
【あらすじ】
舞台はインドの超難関工科大学。成績優秀で型破りなランチョー、動物写真家を夢見ながらもエンジニアの道を親から強要されるファルハーン、極貧一家の期待を背負ってエンジニアを志しながらも神頼みばかりのラージューの3人がルームメイトとなり、親友となる青春コメディムービー。探求心旺盛で自分の信念を持ち、世間の常識には屈しないランチョーとは何者か?そしてランチョーが歩む未来とは?
卒業後10年経った地点から物語はスタートし、回想という形で大筋が展開。ラストは10年後の現在、ランチョーとの再会を果たします。
【みどころ】
□インド映画の真骨頂!?要所要所でのミュージカル中シーン
□ランチョーが放つ名言の数々
・成功を求めて勉強してはいけない。
・才能を無駄にすべきじゃない。
・心はとても臆病だから・・・無視する勇気がわいてくる などなど。□ラージューの就職面接シーン
□ファルハーンが両親を説得に行き、話し合いをするシーン
・・・。
スピルバーグが3回も繰り返して鑑賞し、絶賛したほどの作品です。本当に見どころだらけで、2時間30分があっという間です。教育問題、インドの社会問題、恋愛、友情、家族愛…、要素はモリモリですが、ストーリー展開が見事なので違和感なく物語が進みます。一つ一つにおけるメッセージもストレートに訴えかけてくるのでわかりやすく、難しく考えさせられる事もありません。エンディングも爽快なので、見終えた時の心は晴れやかです。
もちろんランチョーは天才ですが、だから自分とは違う、という風には思いません。なぜなら、ランチョーはとても人間的に魅力的で、彼から教わることが凄く多いから。どんなに優秀な人にだって臆病な心があって、そんな心を対処する方法が必要なことや、好きなことを突き詰めて学び続けることが成功につながること、自分に正直であることの大切さ。悪役として登場する学長もランチョーと接するうちに変わっていきます。涙を誘うシーンも多く、見ごたえがあります。友情の大切さも痛切に伝わってくるので、これからを生きる子供たちにも見てもらいたい作品です。
本当に大切なことは、そう多くないようにも感じさせてくれます。
シリアスなテーマがたくさん盛り込まれていますが、コメディタッチに描かれているのでとっても明るい映画です。
私たちは日々の中でつい、周囲と自分を比べてしまいます。自分だけではなく、子どもも比べてしまいます。学力が、運動神経があの子より、平均値より……。でも、それは自らや子どもを苦しめるだけの視点なのだと考えさせられます。将来苦労して欲しくないから、というのは親心ですが本当に大切なのは子どもの好きを応援することなのだと気づかせくれます。
長編ではありますが、ぜひぜひ大勢の人に見てもらいたい映画です。私も2度見ていますが、息子を周囲と比べて苦しくなってきたら、本当に大切なことを忘れそうになってしまったら、また見たいと思います。